2015年01月30日

見たドラマ オリエント急行殺人事件

ようやく見通せました、「オリエント急行殺人事件」。
なにせ、第一夜・第二夜、あわせて6時間近くの放映時間。
見るだけでも骨が折れます。

アガサ・クリスティー原作、三谷幸喜さん脚本、野村萬斎さんが名探偵エルキュール・ポアロにあたる勝呂武尊(すぐろたける)役。
そして豪華な共演陣。
いやがうえにも期待が膨らみますが、わたしは原作未読。
でもなぜか、トリックのカラクリは知っていました。
どうして知っちゃったのか覚えていないくらい以前(小学校高学年か中学生くらいだったかなぁ)に、いつの間にか知っていて、知ったときは「スゲェー!」と驚いたものです。

  

第一夜は原作に忠実な脚色、第二夜は犯人視点での三谷幸喜さんオリジナルになっているそうです。
そんなしくみになっていたとは、全然気づかんかった……。
第二夜部分も原作にあるモンだとばかり思っていました。

80年以上前に書かれた小説ですし映像化も何度もされているので、いまさら“ネタバレ”も何もないような気もしますが、トリックや背景、人物たちの関係など知りたくない方は、この先はお読みにならないほうがよろしいかと存じます。

     ※     ※     ※

前述したように、わたしは“真犯人”を知ったうえで本作を見ました。
――が、それでもおもしろかった。

第一夜では、存分に謎解きを楽しめました。
勝呂がどうやって、事件の真相と真犯人にたどり着くのか、その過程を見るだけで興奮しました。
ほとんどが列車内で展開するので舞台劇のような趣きで、役者陣のセリフによる丁々発止にシビれました。

一転、第二夜は事件に至る背景のドラマ。
犯人(たち)がどのように殺人を決意するに至ったか、どうやって犯行に及んだかが克明に描かれていきます。
彼らがひとりひとり被害者に刃を突き立てる場面は、熱演と演出が相まって、図らずも感極まりました。
あんなに荘厳で感情を揺さぶる殺人場面を初めて見た思いです。

第一夜で描かれた事件そのものが“光”なら、第二夜の犯行計画と実行は“影”。
それらを混ぜ込んで1本のドラマにするのではなく、完全に“対”になるよう二部に分けた構成が素晴らしい。
ひとつの出来事を描いているのに、まったく別のドラマを2本見たような充実感があります。
三谷幸喜さんお得意の、群像劇におけるキャラクターづけもスキがなく、トータル5時間ほどあるとはいえ、どのキャラクターも埋没させずに存在感を持たせることに成功しています。

posted by 山久友 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
my pet!
adopt your own virtual pet!