2011年08月08日

「ツリー・オブ・ライフ」

先日、ブロガー限定という試写で拝見して参りました。

ツリー・オブ・ライフ

以前も「ブロガー限定」という触れ込みでの海外ドラマの試写会に参加したことがありますが、いつまでたっても自分のことを「ブロガー」と称されるのはこそばゆく感じます。

事前に調べてみたところ公式サイトの「プロダクション・ノート」によれば、「脚本は素晴らしい文章ではあったものの、典型的な脚本とはまったく違う形式で書かれていました。詩のような形式でした」とのこと。
上映後に配給会社の宣伝担当の方に質問できる時間もあるというので「webサイトや出版で、この映画の脚本に触れることができる機会はあるのでしょうか」と質問してみようかしらとも思っていました。


…なぁんて心の準備は虚しいものでした。
ほかのブロガーさんが続々質問する中で、以下のことがわかってきました。
あえて呼べば「脚本」に相当する文字の連なりはあるにはあったけれども、撮影はほとんど即興芝居だったそうです。
「脚本」というものの存在を、ある意味、真っ向から否定することで成立している映画、監督さんの頭の中にのみ存在する映画なのです。
一部に、「NHKスペシャル」か、はたまた「世界ふしぎ発見!」か、と見紛うばかりの大自然の映像がふんだんに使われていますが、それもナショナルジオグラフィックのカメラマンたちを世界中に派遣し、「こういう映像を撮ってこい」と指示を出して集めたそうです。
さらには「ジュラシック・パーク」や「ディープ・インパクト」を彷彿とさせるCG映像まで登場。
それらを編集して最初にできた映画の尺は、8時間を越えていたそうな。
それを、何段階かで縮めに縮めて、ようやく2時間18分に収まったとのこと。
つまり、編集してみて初めて全貌を現したタイプの映画なのです。

真摯だし、映像のチカラは圧倒的だし、役者も抜群ですが、いかんせん、私の心には響いてきませんでした。
やっぱりね、脚本ってある意味、「典型的」であることに価値がある気がするのです。
ルールというか、原理というか、摂理というか。
踏み外してはいけない最低限かつ最重要な決まりなのだと思います。
もうひとつ大事なのは編集。
脚本と編集は、土台と仕上げですからね。
その部分があまりに独りよがりだったがために、「思いばかりが先走って大事なひと言を書きそびれたラブレター」みたいな映画になってしまったのではないでしょうか。

以下の写真は会場入口付近にあったポスター看板(上の「ブロガー限定試写会」の紙がクリップ留めなのはご愛嬌)
このビジュアルを鵜呑みにするとヤケドします(笑)。

201108_04sisyakai_kanban.jpg


また、以下から今回参加したブロガーさん方の本作に関する記事を読むことができます。
私とはまったく捉え方の異なる方も多数いらっしゃることでしょう。
読み比べてみて、さらにはご自分でも映画を見てみて、捉え方の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。


posted by 山久友 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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