2009年11月30日

「その嘘に、リボンを」を見に行った

ビビさんの劇団「ビビプロ」第3回公演であります。
その嘘に、リボンを

今回は、個人的に新たな試みとしまして、一家総出で拝見しに行きました。
私と、カミさんと、3歳の息子と、4カ月の娘です。

結論から申し上げますと、私は最初の5分間しか拝見できませんでした。
オープニングが終わったところで突然、息子が「おウチに帰ってねんねしたいよぉっ」と叫びを上げたのです。
私は膝に抱いていた息子を抱えて会場を退出しました。

ロビーに出てから話を聞いてみるとひどく怖かったらしく、彼にとって「おウチに帰ってねんねしたい」は、ある意味「口実」でした。
ロビーにいる限りはにこやかで、聞き分けもよく、別の意味で充実した親子の時間は過ごせたのですが、何度か「中に戻ってみる?」と声をかけてみましたが、彼は頑なに首を横に振るのみでした。

じつは私自身も、息子くらいの時分、レコードの音が怖くて仕方なかった覚えがあります。
大人たちがどんなに「怖くないから。大丈夫だから」と説得を試みても、断固拒否していました。
「血はあらそえんなぁ」と、可笑しいやら、情けないやら、愛おしいやら。

床も壁も天井も黒く塗り込められ、限られた空間に多くの人たちが集まった中での、大音響のサウンドと生の役者さん方の躍動。
普段テレビもほとんど見せていない息子には、そんな生の迫力が想像以上に刺激的で、恐怖の感情を呼び起こしてしまったようなのです。
兆候は舞台がスタートした瞬間からありました。
私は息子を膝上に抱き、彼の脇下から胸に腕をまわしていました。
場内が暗くなり、お芝居が始まります。
プロローグのシークエンスのあと、オープニングがサウンドとともに始まった瞬間、息子の体はビクッとけいれんし、心臓の鼓動がいままでにないほど速く打ち始めたのです。
そして、本編が始まった瞬間、「おウチに帰って――」の叫びです。
息子が耐えきれなかったということは、舞台の迫力がホンモノだった証拠なのでしょう。
オープニングまでしか拝見できませんでしたが、いままでのビビプロ作品とはひと味違う感触がありました。
カミさんが初めて、そして最後までビビプロ作品を見られたことが、せめてもの救いでした。

ビビさんにも、会場にいらしたみなさんにも、息子にも、申し訳ないことをしたと反省しきりです。
舞台そのもののことをなんにも書けなくて、ビビさん、およびキャスト・スタッフのみなさん、誠に申し訳ございませんでした。
posted by 山久友 at 15:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一体、全体、なんでまた、3歳の息子さんと、4カ月の娘さんを連れて行ってみようと思われた(それでも周りのお客さんに迷惑をかけず、つつがなく観劇できるかも……と期待した)のでしょうか??
いや、奥さんと一緒に出かけたいと思ったら、お子さん連れしかありえなかったってことなんだろうなぐらいの想像はつくんですけど……。

劇場に小さいお子さん連れで来る方々って、どーしてもっ!その気持ちが理解できないんですよねー!
どんなに聞き分けの良い子だって、「見ず知らずの人たちに囲まれ、暗闇の中、2時間程度もおとなしくしている」のなんて、フツーに考えて無理!!じゃありません??

にもかかわらず、時々小劇場で出くわしてしまうお子様(乳幼児)連れで観劇する方……。
「うちの子ならできるかも……」という期待感と共にお出かけになったんですか?
そうだとしても「かも……」じゃマズイですよね?

ぶっちゃけ、今の段階で「反省しきりです」とお書きになっても遅すぎると思うんですよ。
舞台は生モノ。「おウチに帰ってねんねしたいよぉっ」攻撃にやられてしまった方々の被害は、謝罪して済む問題じゃないと思います。絶対に。

念の為に言うと、私は決して息子さんを責めているわけではありません。
息子さんの反応は、ごくごく当然のものだと思います。
Posted by 理解できない at 2009年12月01日 02:38
まったく、親である私の見通しが甘かった点は申し開きの余地がございません。
謝罪のみで解決される問題ではないかとは存じますが、会場にいらしたお客様方、ビビプロのキャスト・スタッフ・関係者のみなさまに衷心より深謝申し上げます。
Posted by 山久友 at 2009年12月01日 08:08
山さんに見ていただけなかったのは、とっても残念です…。
だって今までの私の作品の全てを見てるわけだし!!
そういう意味では、今回の舞台は相当な「集大成」になってたんです、マジで。
だけど、息子さんを連れてくることを容認したのは私だし、そこは私自身も申し訳なく思います。
ごめんなさい。
ただ、「子供を連れて行く」という行為は、確かに迷惑以外何者でもないのかもしれませんが、劇団側が容認してるのなら、別にそう悲観することでもないです。
私も娘を連れて行く場合は必ず問い合わせます。
断られるとこもあります。
でもたいてい「うるさくなったら外にでてもらうかも」とか言いつつ、容認されてしまいます。
まあ、経営上の問題が大きいと思いますわ。
ハハハ。

今回の舞台で言えば、本当にすぐに出てしまったので、被害を被った気はしていません。しかもその後、山さんの隣に補助席を出して、他のお客様を入れてしまったし…。
後から入ってくる大人もけっこう迷惑だったりしますよ、マジで。
そこが経営とか環境とか、すごく考え物なのですよね…本当に難しい問題です。
Posted by ★ビビ at 2009年12月07日 10:12
>★ビビ様

かえってお気を遣わせてしまい恐縮です。
「集大成」ですか。
そんな予感はオープニングにも漂っていましたよ。

もう、1週間前なのですね。
時間が過ぎるのは、早い……。
Posted by 山久友 at 2009年12月07日 10:47
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