2009年09月18日

「空気人形」

超電磁ロボ コン・バトラーV」というアニメをご存じでしょうか。
本作「空気人形」の、あるシーンを見たとき、「コン・バトラーV」のワンシーンをふと思い出しました。

……なんてことはともかく。

試写会で拝見しました。
空気人形

エロティックです。
メインビジュアルから、ほんわかしたファンタジーを想像すると、手痛い目に遭います。
何せ、主演のペ・ドゥナさんからして、さりげなくも堂々たる脱ぎっぷり。
世が世なら、日活ロマンポルノの1本として製作されていてもおかしくない感じがします。
R-15、むべなるかな、です。

空気人形(=ぶっちゃけ、ダッチワイフですな)が、こころを持ったらどうなる?

このワンアイデアだけで、切なくて、笑えて、哀しくて、やりきれない気持ちになるけれど、それでも最後にはホッとする――そんな、ある意味重たくて毒のあるファンタジーが展開します。
業田良家さんの原作は20ページの短編だそうですから、かなり膨らませていると思います。
その膨らませ方がすばらしい。
いのちあるもの、こころあるもののシミュレーションが展開されるわけです。
初めて見る「世界」にワクワクし、こころを持つことの喜びと苦しさを経験し、嫉妬や自己存在への不信を経験して、さぁ、空気人形はどうなってしまうのか。

空気人形をはじめとする各キャラクターの設定や、ポツポツと画面に現れるモチーフのつながり方とか、深く見ていくといろいろな仕掛けがなされています。
こういうのって、シナリオだけでは表現しにくい部分もあり、監督さんが単独で脚本を書いている強みを活かしている気がします。

登場シーンはわずかながら、オダギリジョーさんがおいしい役どころです。
空気人形と交わす「おかえり」「いってらっしゃい」という、何でもない生活会話がしみて、泣けます(泣かなかったけど)。

すばらしい撮影・美術スタッフに支えられた映像が美しい。
いくつかの東京の街角が、忘れられない印象的な風景として胸に焼き付きます。

デートムービーとしては少々イタいかもしれませんが、ひとりこっそり見て、いろいろな思いを頭に巡らすのによいかもしれません。
posted by 山久友 at 13:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

【映画評】空気人形
Excerpt: 心を持ってしまった空気人形が“孤独”の息づく街・東京で繰り広げるラブ・ファンタジー。
Weblog: 未完の映画評
Tracked: 2009-09-28 19:57
my pet!
adopt your own virtual pet!