2009年09月30日

「私の中のあなた」

例によって例のごとく、試写会で拝見しました。
私の中のあなた

たいへん誠実な作り方で、好感が持てます。
映画自体はおもしろいです。
「おもしろい」っていう表現は少々似つかわしくありませんが。
最後まで興味がとぎれることなく引っ張っていってくれます。

キャメロン・ディアスさんもよいですが、やはりなんといっても素晴らしいのはアビゲイル・ブレスリンちゃん。
可愛くて、健気。
リトル・ミス・サンシャイン」のときとは、また違った持ち味で魅力的です。
キャラクターとして興味深かったのは、父と弁護士。
特に弁護士さんのキャラクター造形は巧い。
さりげなく共通性を潜り込ませているんですね。

ただ、イチ観客としてみたら気にならないと思うんですが、シナリオ的に分析しようと思うと、「主人公は誰だ?」ということに悩みます。
「この家族全員が主人公だ」というのもひとつの解釈でしょうが、個人的には、やはりキャメロン・ディアスさん演じる母親・サラなのかなぁ、と感じます。
もっとも大きく変化するキャラクターですから。
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posted by 山久友 at 18:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

惜しみなくアイ(愛)デアを!

ここ3週間ほど、WOWOWシナリオ大賞受賞作や、元ゼミ仲間の某映画シナリオの賞受賞作などなどを読み倒しまして、痛感したことがあります。

惜しみなくアイデアを注ぎ込まなくては、シナリオは立派に成長しない。

だから、アイデアは「愛デア」。
作者が作品に注ぎ込む愛情なのですね。
子育てと似ています。
いま、この瞬間に足りない愛(デア)を、あとで帳尻合わせるから許してね、というのは通用しないんでしょう。

シナリオも、子育ても、
惜しみなく、あらゆる瞬間に、愛デアを!


posted by 山久友 at 15:08| Comment(2) | TrackBack(0) | シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自作をハリウッド式三幕構成で分析してみる

こっ恥ずかしいなぁ、自作を論じるのって。
でも、ン十年前の中学2年生時執筆ですから、自作であって自作でないようなもの。
――と開き直って、分析してみます。

先日、こちらの記事でお知らせした「この平和なる時代(とき)をいつまでも」です。
お手数ですが、こちらでお読みいただいてからこの先をお読みいただいたほうがよろしいかと存じます。

まずは裏話的話題を。
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posted by 山久友 at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

「オルトロスの犬」第8話、第9話(最終回)を見た

錦戸亮さんのインフルエンザ感染の影響で、当初10話の予定が1話減り、代わりに最終2話がどちらも15分拡大となった、その75分拡大版の2話です。

私には「連ドラは最終回の1回前がいちばんおもしろい」という持論があります。
3年B組金八先生 第2シリーズ」しかり、「踊る大捜査線」しかり、「タイガー&ドラゴン」しかり。
果たして、この「オルトロスの犬」や、いかに?

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posted by 山久友 at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月28日

「カイジ 人生逆転ゲーム」

試写会で拝見しました。
失礼なことは百も承知で申し上げますが、おそらく試写会でなければ見ていなかったでしょう。

カイジ 人生逆転ゲーム

忘れないうちにまず書いておきますが、内容云々以前に、このサブタイトルはどうにかならなかったのか、と落胆します。
内容と食い違ったり間違ったりはしていませんが、あまりにセンスがなさ過ぎでおマヌケです。

さて、難癖から始めてしまいましたが、じゃあ映画そのものはどうだったかと申しますと、結構、引きずり込まれてしまいました。
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posted by 山久友 at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

生まれて初めて書いた長編シナリオを別サイトに掲載

後日、ハリウッド式三幕構成法で分析することを前提に、生まれて初めて書いた長編シナリオを別サイトに掲載しました。
こちらからどうぞ。
長々とした言い訳は、リンク先でご覧ください。

じつは中学生時代に書いたシナリオがもう1本あるのですが、今回パラパラと読み返してみて、もう、哀しいくらい恥ずかしい。
これまで散々恥をかいてきて、いまさら恥の上塗りを恐れることもない気もしますが、それにしても恥ずかしすぎる。
こちらの掲載は、自分自身の踏ん切りがつく(開き直れる?)まで、保留とさせていただきたく存じます。
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2009年09月24日

日本脚本アーカイブズ脚本展『脚本・台本の半世紀』に行ってきました

連休のとある1日、日本脚本アーカイブズ脚本展『脚本・台本の半世紀』を見てきました。
こちらは「日本放送作家協会創立50周年記念イベント」のひとつでした。

過去のテレビ放送に使われた、ドラマ・バラエティ・ドキュメントなどの脚本・台本が展示されていました。
訪れる前は、どのように展示されているのか、展示方法そのものに興味がありました。
実際は、ほとんどの脚本・台本がガラス(アクリル?)ケースの中に表紙だけが見えるように展示してあるばかりで、中味まで拝見できるものはごくごく少数でした。
「実物」だけが持つ「生」の迫力は充分伝わってきましたが、やはり、中味をもっともっと見たかった、というのが正直な思いです。
保存の観点から難しいことは百も承知で、でもやはり、中味あっての脚本・台本であり、手には取れないまでも、複写や電子化などの手法で中味を見せていただきたかったと思います。

会場の芸能花伝舎は、元々、新宿区立淀橋第三小学校だった建物。
高層のマンションやビルに取り囲まれて佇む3階建ての校舎は、そこだけぽっかり時間の流れから取り残されたかのようで、そのたたずまいだけでも胸に迫る光景です。
こういう会場で開催されたイベントが、脚本アーカイブス構築を前進させる大きな一歩となることを、心から祈念いたします。

日本放送作家協会創立50周年記念で出版された「テレビ作家たちの50年」という本を、帰りがけに購入しました。



協会員の先生方による綺羅星のごとき執筆陣。
いまから読むのが楽しみです。
posted by 山久友 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月18日

「空気人形」

超電磁ロボ コン・バトラーV」というアニメをご存じでしょうか。
本作「空気人形」の、あるシーンを見たとき、「コン・バトラーV」のワンシーンをふと思い出しました。

……なんてことはともかく。

試写会で拝見しました。
空気人形

エロティックです。
メインビジュアルから、ほんわかしたファンタジーを想像すると、手痛い目に遭います。
何せ、主演のペ・ドゥナさんからして、さりげなくも堂々たる脱ぎっぷり。
世が世なら、日活ロマンポルノの1本として製作されていてもおかしくない感じがします。
R-15、むべなるかな、です。

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posted by 山久友 at 13:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

「婆娑羅」

今朝、ようやく読み終えました。
第2回WOWOWシナリオ大賞優秀賞

「婆娑羅」

いやぁ、読みにくかった(笑)。
あ、あらかじめ申し上げておきますと、決して「読みにくい」からといって「つまらない」わけではありません。
むしろ、おもしろい。
時代劇ならではの、尋常じゃない葛藤が主人公を襲います。
ただね、やっぱり、読みにくい。
なかなか読み進まんのです。
まず、人物名。
南北朝時代が舞台ですからね、太郎とか明とか洋子とか出てこないのは当然ですが、主人公の名は「崇星」。
さて、これ何と読むでしょう?

正解は「たかとし」。

その主人公の兄の名「尭崇」。
さて、何と読むでしょう?

正解は「あきたか」。

ほかにも「山査子(さんざし)」(これは元々、植物名ですね。私は知ってました)、「ま江」、「海天藍(ハイティエンラン)」(←帰化人?)、そして極めつけは「々(のまてん)」。
笑っちゃうくらいの難読名。
最初の登場時はルビがあるからよいのですが、それ以降はルビなし。
何度、人物表に戻ったことか(笑)。

あとは、独特のト書き。
非常に細かい――というより、詳しい。
セリフとセリフの間、一挙手一投足、動きが書かれている場合が多い。
ある意味、小説の地の文より厳密なト書きかもしれません。
でもね、そんなト書き、私も書くんですよね。
ト書きなし、セリフのみでポンポン会話が続く、みたいなシーンは滅多に書きません。
誰かがひとこと言ってはト書き、ひとこと言ってはト書き……みたいなシーンが多い。
どちらがいいとは一概に言えなくて、これは「個性」に分類される部類のハナシだと思います。

もうひとつは、長いシーンが多い。
1ページに柱が数個しかないこともあったりして。
でも長いシーンだからといって、ダレるわけではないんです。
緊張感が保たれています。
作者の方が実力者であることの証拠でしょう。

ただ、まぁ、読みにくかった……と。
これはひとえに読み手である私が、いわゆる時代もの・歴史もの(小説も含めて)を読み慣れていない、という要素も多分に影響していると思われます。

さて、恒例(いつから?)、ハリウッド式三幕構成での分析に移りたいと思います。
ネタバレは困る! という方々とは、こちらでお別れとなります。

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posted by 山久友 at 14:22| Comment(4) | TrackBack(0) | シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

「オルトロスの犬」第6話、第7話を見た

主演のひとり、錦戸亮さんのインフルエンザ感染の影響により、放映話数やらなんやら少々バタバタしていて大変そうな「オルトロスの犬」。

第1話を見て以来、2、3、4、5話を飛ばして第6話と第7話を見ました。
それはひとえに、本ブログで勝手に応援している小林雄次さんの名が脚本メンバーの中にあったから。
話がつながるか心配でしたが、さにあらず。
少々「?」と思う部分もなくはありませんでしたが、おおむね、話にはついていけました。
ここまで見て気付きましたが、本作は、連ドラではありますが、ゆるく1話完結なんですね。
まぁ、どんな連ドラもそういう傾向はあるにせよ、より明確に「1話完結」であることが意識されている気がしました。

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posted by 山久友 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

起承転結とハリウッド式三幕構成法における仮説

起承転結は「肉付き」を、

ハリウッド式三幕構成法は「骨格」を、

表しているんじゃないだろうか?



それが、私の仮説です。

シナリオにおいて、いちばん苦手意識を持っているのは構成です。
自分なりにいろいろ試してみたり、いろんな本を読んで新しい方法を取り入れてみたり。
それでも、なんだか手探りな感じでした。

ところが、下記の書籍2冊を読んで、実際にシナリオをいくつか分析してみて、おぼろげながらようやくつかめかけてきた気がします。



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posted by 山久友 at 17:25| Comment(10) | TrackBack(0) | シナリオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「蛇のひと」

第2回WOWOWシナリオ大賞受賞作「蛇のひと」、読みました。

優秀作2本が続いて、次は「婆娑羅」か? と思っていた方、いらっしゃったらゴメンなさい。
月刊シナリオ9月号を図書館で借りてしまったもので。
こちらを優先させてしまいました。

噂に違わず、おもしろい!

例によって例のごとく、ネタバレ完全無視、ハリウッド式三幕構成に則った私なりの分析をご披露しようかと存じます。

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2009年09月14日

インディジョーンズイッキミ上映嘆願署名サイト

偶然、知ってしまいました。

ikkimibanner02.gif

「映画との初対面は劇場で」がポリシーなので、シリーズものの1作目や途中の作品を見逃すと、以降の作品を見ることは基本的にありません。
なので、1作目を見逃したインディ・ジョーンズシリーズも、私は1度も見たことがありません。
だからこそ、このイッキミには期待します。
トップページのプロモーションムービーがまた、おかしくも情熱的で、楽しませてくださいます。

昔はこういう企画、結構あったものですがね。
シリーズものの最新作公開に合わせたり、劇場の趣味などで、シリーズ作品を一挙上映!――なんて企画。
現に私は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2と3はそういう上映でイッキに見ました。
いまは最新作が公開になっても、シリーズDVDのセルやレンタルで売り上げを伸ばそうとしたり、テレビ放映を観客増員に結びつけようとしちゃいますもんね。
さびしい限りです。

本企画も実現までの道のりは遠そうですが、ぜひ盛り上がってほしいものです。
posted by 山久友 at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

「フロイデ! 〜歓喜の歌でサヨナラを〜」

読みました。

「フロイデ! 〜歓喜の歌でサヨナラを〜」。

第2回WOWOWシナリオ大賞受賞作を読みまくっている私。

おもしろかったなぁ、これも。
第九に、幽霊に、音大生……って、どれもどこかで見聞きしたような素材なのに、こんなにもおもしろい。
スーパーの食材で絶品の新作料理を生み出してしまう料理人の腕、って感じです。

作者の坂口理子さんは「オシャシャのシャン!」で創作テレビドラマ大賞を受賞された方。
この「オシャシャのシャン!」も、おもしろくて好きでした。
坂口さんはタイトルのセンスもすばらしいと思います。
基本的にサブタイトル付きってあまり好きではないし、プロの世界も含めて効果的でないものが大部分のようにも思うのですが、本作はよいと思います。
どちらかだけでは物足りなくて、両方揃ってもウルさくない。
あとは「舞台(文字通りのステージですね)」を効果的に使うのがお得意のようです。
本作も「オシャシャのシャン!」も「舞台」がモチーフになり、クライマックスとなっています。

またまたハリウッド式三幕構成に倣って、分析してみましょう。
やり方やら何やらは前回とまったくいっしょです。
ネタバレもまったく気にしませんから、この先をお読みになる方は、そのおつもりで。

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2009年09月10日

「燃やして灰にして箱に入れて鍵をかけて」読了!

昨日、半分くらいまで読んだとお知らせした、本ブログ常連・ビビさん作「燃やして灰にして箱に入れて鍵をかけて」。
読了しました。

なんだか、あっという間。
それだけ引き込まれた、っていうことなんだと思います。
しっぽまであんこがつまった鯛焼きみたいに、最後の最後まで「これでもか!」とアイデアを注ぎ込んでいる情熱に脱帽です。

以下、ネタバレなどいっさい気にせず私なりの分析を書いてみます。
「これから読むから内容は知りたくない!」という方は、この先ご遠慮くださいまし。
それから、あくまで私見ですので、「これ違うんじゃね?」と感じた方は、やさしくツッコミコメントを残していただくか、そっと胸の内にしまうか、こそっとビビさんに告げ口して差し上げてください。

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2009年09月09日

「燃やして灰にして箱に入れて鍵をかけて」途中経過

本ブログでもおなじみ、ビビさんの第2回WOWOWシナリオ大賞受賞作「燃やして灰にして箱に入れて鍵をかけて」を読み始めました。
掲載されているのは「月刊シナリオ教室」。
(月謝払う前に、ひと足早く読ませていただき、ビビさん、ありがとうございます)
予定の「阿修羅のごとく」を一回休みしての読み始めです。

ちょうど半分を過ぎたあたりです。

ちなみにビビさんご自身による分析やら裏話やらは、以下のビビさんのブログでたっぷり読めますので、そちらをどうぞ。

ビビの“役に立たないシナリオ”

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「あ・うん」二度目

先日ご紹介したこちらの第1巻「あ・うん」を読みました。



「あ・うん」のシナリオを読むのは今回が二度目。
前回はなんと、2年半も前のことでした。
記憶していたエピソードもあり、「こんなことあったっけか」と思うエピソードもあり。
前回よりは構成や展開に意識を向けながら読んでいました。

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posted by 山久友 at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

嗚呼、ガンダム

縁ある人
万里の道を越えて 引き合うもの
縁なき人
顔をあわせ すべもなくすれ違う

(中島みゆき「縁」より)

ただいまアニマックスにて放映中の「機動戦士ガンダム」を、録画して視聴しているオハナシは、本ブログでも何度かご紹介してきました。
9月5日分で第20話まで放映が進み、ストーリーも佳境へと突入……するはずでした。

ところが。

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posted by 山久友 at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月01日

「BALLAD 名もなき恋のうた」

ひさびさに新作映画の話題です。

BALLAD 名もなき恋のうた

試写会で拝見しました。
7月中は第二子誕生も控えていたので試写会応募を自粛していたこともあり、約3か月ぶりの試写会でした。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を原案とし、実写化した本作ですが、私は「戦国大合戦」のほうを見ていません。
それがよいほうに作用したのか、見ていても同じだったのかはよくわかりませんが、楽しめました。

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posted by 山久友 at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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